求人情報からは見えない転職先の人間関係

中堅層にもなると、病棟では責任ある仕事を任されるようにもなるし、後輩からも頼られるようになる。また病院の委員会に参加したり、看護研究のメンバーになることだって。また夜勤ではリーダー層をすることもあり、段々とストレスがたまることはないでしょうか?

自分はまだまだそこまで達していないし、もっと自分の技術を磨きたい、でも経験年数だけが独り歩きして、期待される。その重圧に耐えられなくて転職を考える人だってきっといるはず。私もその一人、いまだに夜勤でリーダーを任されることは不安で仕方がありません。

反対にもう5年目なのに、この給料?この待遇?新卒の時から給料は余り変わらないし、勤務のきついばかりでもっと条件の良いところに転職したいと考える人も少なくないですよね。病院だって経営がきついところもあるし、給料に不満を持つ看護師も少なくないですよね。

実際に同じ年代の看護師が集まれば出てくるのはそんな話題。でも実際に転職する勇気が持てないんだよね…と終わってしまう会話。よくあることです。

わたしもそんな一人で転職に今ひとつ前向きに慣れないのです。転職サイトには登録をしているのですが、前向きに慣れない、それには理由があります。どの転職サイトを見ても条件とか待遇とかメリットがたくさん書いてあるので、それには凄く惹かれるのです。しかし、一番心配なのは、求人情報からは見えてこない、人間関係の部分なのです。

やっぱり働く時ってその時の同僚、上司との関係は凄く大切だと思うのです。でもその人間関係が見えてこないのは不安です。だから私は転職担当者に質問をすることもよくありますし、実際に職場の写真や口コミが乗っているところを参考にしています。やっぱり働く環境はそこで働く人の声をきくことが一番ですよね。そのために口コミは特に参考にしています。そしてできれば実際に病院の候補を決めたら今度は見学に行って、自分で雰囲気を感じたいなと思っています。

転職してきた同僚の話

最近うちの病院に転職してきた看護師がいます。その人は見るからに???という感じの人です。なにが???かというと、どう見ても精神科関係の薬を飲んでいるような感じがするのです。看護師ならばきっと感じることが出来るはずですよね。その人が入って来た日、私は一斉に同じことを感じたのだと思います。それから、みんな腕にリストカットのあとはないないか、手の甲に履きダコはないかなど各々チェックをしたのだと思います。その日から数日間はその人の話題で持ちきりでした。

だいたい転職をしてきた人って、いろいろうわさされるものですよね。でもそれは同然だと思うのです。だって、これまでの職場に新しい人がはいって来るということですから。入ってきたことによって、病棟の雰囲気だって少し変わるかもしれません。業務だって少し変わるかもしれませんよね。そのようなことを知っているから、今度の転職してきた看護師はどんな看護師が凄く気になるのです。

うちの病棟に来た転職者はまずナース服がピチピチだったことが気にかかりました。多分それは精神科の薬の副作用のせいです。次に言葉数が少ないということも気にかかりました。私たちも様子をうかがっているけれど、相手も様子を見ていたのかもしれません。そのためにおとなしかったのかも。

そんな強烈な印象を残した転職新人ですが、慣れてくると次第に私たちにもとけ込めるようになってきたのです。お互いに警戒心が解けてきたのかもしれませんね。これまでの様子見の段階から、一歩前進した私たちはナースステーションでも、ナースの休憩室でも少しずつ話をするようになってきてやっと同僚という感覚がわいてきたのです。転職をする時ってしてくる方も不安が多いと思うけれど、受け入れる方も不安が大きいなということが分かりました。でもせっかく一緒に働く仲間になったのだから、最後まで力を合わせて頑張りたいと思うのです。そしてできれば気持ちよく働いてほしいと思っています。